あなたの趣味がお金になる
趣味や嗜好が多様化している社会では、意外と思われるものでも売れることがあります。
たとえば自分の趣味が作曲なら、作った曲を売ることができますし、写真が趣味なら撮った写真を、あるいは料理のレシピを、ハンドメイドで作った創作物など、何でも売ることができます。
もちろん、最初はほそぼそとしたものかもしれませんが、「自分で商品を作って自分で売る」という経験は、思った以上に自分を鍛えてくれます。
なぜかというと、自分が作った商品に値段をつける、自分の商品をアピールする文章を考えると いうのは、商売の基本だからです。
では具体的にどうやって売るの?という点について、いくつかのネット販売代行サービスを紹介し ながら解説して行きたいと思います。
たとえば写真撮影やイラストが趣味であれば、「ピクスタ」や「フォトライブラリー」というウェブサービ スを利用して販売することができます。ピクスタは11万人、フォトライブラリーは4万人以上のクリエ イター(プロ・アマ含む)が活動しています。
いずれも売れた分に応じて手数料を差し引かれるシステムですので、リスクゼロです。登録は無料ですが、簡単な審査があります。
写真の場合、高機能かつ初心者でも扱いやすい一眼レフデジカメの値段も安くなっていますの で、今日からプロカメラマンとしてデビューできます。
景色であれば、他の人が投稿していないレアな場所や風景、アングルが売れるポイントです。
人物であれば、デザイナーにウェブ制作で利用してもらうことを考えると、業種別にシーンを想像 することができるでしょう。たとえばエステ業界であれば女性のくつろいだ表情とか、英会話教室な ら外国人と会話している光景とか。
イラストも、プロ顔負けの制作環境が整っています。たとえばワコム社のペンタブレットは1万円以下から購入することができ、イラストやコミックを制作できるソフトも同梱されています。
作曲が趣味なら、たとえば日本最大級の楽曲販売サイト「 muzie」で自作の曲を配信することがで きます。こちらも販売額から手数料を差し引いた残りが自分の収益となります。
さらに tuneCORE というサイトを利用すれば、アップルの iTunes Music Store でも販売することが 可能です。しかも世界 70 カ国以上に同時配信することができるのです。
その作曲も、 Domino や MusicScore という無料 DTM ソフトがありますので、お金をかけずに楽曲を作ることができます。
歌声を入れたい場合は、こちらは有料ですが、「ボーカロイド」というソフトを利用することで、人工 的に歌声を合成して曲に乗せることができます。有名な「初音ミク」や「巡音ルカ」も合成音声の一 種です。
手芸やクラフトなど、ハンドメイドが趣味を持っているなら、日本の「 iichi」「 minne」「Creema」 「tetote」「cooboo」を始め、販売サイトはたくさんあります。
海外でも売りたい場合、英文で紹介文を書いたり送料の確認が必要ですが、この業界の火付け 役となった米 Etsy(エッツイー)があります。
刺繍、彫刻、陶芸、水墨画、版画、切り絵、ステンドグラス、プリザーブドフラワー、折り紙などな ど、あらゆる創作趣味をカバーしてくれます。
なお、月会費の有無、出品手数料の有無を始め、ぬいぐるみに強い、ペーパークラフトに強いな ど、それぞ特徴がありますので、自分が出品しようと思っている商品との適性を考えて選ぶとよいでしょう。
ただし、いずれもプロ・アマが混在しているので、自分のレベルと掲載されている商品とのクオリテ ィ差があまりないほうが売りやすいかもしれません。
いずれにせよ、自分の趣味と実益を兼ねて小遣い稼ぎができるというのは非常に魅力的であり、 現代はそんな個人の活動をサポートしてくれるサービスが整った、素晴らしい時代ではないでしょうか。
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