長生きすることのリターンは?
最近のニュースを見ていると、まるで長生きすることが苦痛のように報道される時があります。私はまだ長生きした事はありませんが(当たり前ですが)、長生きするとどのようないいことつまりリターンがあるのでしょうか?
私たちは老化と言う死に至る慢性病を宿命づけられた存在です。
老化による害は逃げられない以上、その進行を遅らせながら長生きのリスクを避けつつ、逆に長生きしたことによるリターンを享受することが一番大切です。
そのようにして、人生のバランスをより幸福の側へと傾けていくのです。
では、長生きすることのリターンとは何でしょうか。
私が考えるに、
人生の様々な知恵や知識の習得や試行錯誤の結果として、人生をよりよく生きる経験値が増えてくること
と言うことではないでしょうか。
トライアンドエラーだけが人を成長させる
例えば、小さな子供が自分で水を飲むと言う行動をどのように学習していくのでしょうか。おぼつかない手と指で、何度も落としてしまったりしながら学んでいくのではないでしょうか。水を入れたコップから、こぼさないように口に近づけるにはどうしたら良いか。コップを傾けて口に水を含ませるにはどうしたら良いか。腕の曲げ方からコップの傾け方まで、ときには口の周りから来ている服までずぶ濡れにさせて、徐々にコツを覚えていくのです。
つまりトライ&エラーを繰り返ししながら、人は1つの動作を覚えて行きます。
成功と言うのは、失敗があってこそなのです。つまり失敗を恐れて安易な道を選んだりするのは、安全かもしれませんが、何も学んでいないと言う事と同じです。失敗しないように、人から答えを教えてもらっているようでは、考える力が身に付きません。その場その場の1時的なうまくいったとしても、結局、教えてもらった階でしかないので、応用が効かないのです。
長期的に見れば、失敗した方がいいのです。失敗することで、初めて人は学び、その経験したことを知識として自分の糧にできます。
その意味では、すべての人が歳をとったから賢いのだ、と言うわけではありません。こうしたトライ&エラーの経験をどれくらい積んでいるかが、重要なのです。
私たちは、日々少しずつ歳をとると言うコストを支払う代わりに、毎日何らかの新しい体験をすると言うメリットを享受しています。長生きリスクをマネジメントしたいと思うならば、毎日払っているどうかとしてのコストを、まず最小限にすること。そして、そのコストに対するリターンを最大限にすることが必要です。
ちゃんと経験を経験値として積み上げることができないと、ただ長生きをして、代わり映えのない退屈な毎日を過ごすだけになってしまうのです。つまり、
長生きすることのコストパフォーマンスを最大化していくこと
これが長生きのリターンを上げるものであり、そのためには、私たちの長生きリスクをきちんと適切にコントロールする必要があるのです。
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