不労所得100万円の道neo

しがないサラリーマンが夢を実現するまでの道のり

今、家を買ってもよいのか?

所有にこだわる必要はなく、先行きがわからないから、ローンを抱えず身軽にしておきたい、という考え方があります。
これもひとつの考え方としてアリです。
将来の収入に対して、希望よりも不安の方が大きい人 、ローンが精神的な負担になる人は、買
わない選択をするでしょう。

一方で、今のうちにマイホームだけは確保しておこう、という考え方もあります。

家を失うということが、どれだけ精神的なダメージになるか、社会復帰の障害となるか、東日本 大震災でも明らかになりました。

そこで、不透明だからこそ、住まいだけは確実に確保しておこう、というものです。 これもひとつの考え方としてアリです。

購入か賃貸か
どちらの考え方もアリなので、迷います。そのため、 経済・マネー雑誌などでは、いつになっても
「購入 VS 賃貸」という記事が特集されます。 しかしこうした論調には、いくつかの誤解が混在している場合があります。 特に、経済評論家やアナリストなど、不動産実務の現場を知らない人が、断片的な知識で不動産市場全体を語ろうとすると、リアルで起こっている事象との乖離が発生します。

なぜなら、マクロとミクロ では動きが全く異な ることがあり、特に不動産の場合、「その場所は世 界のそこしかない」という個別性が強く働くからです。

同じ業界・業種 の中でも、儲かっている企業もあれば儲かっていない企業もあるように、同じ不 動産でも勝ち組と負け組があります。

実際、どんなに値段を安くしてもまったく買い手が現われない不動産もあれば、「いくら払ってで もいいのでそこに住みたい」と買われる不動産もあるのです。

危険なのは、評論家の言う「買って良い」「買うべきでない」という 論調を鵜呑みにしてしまうこと です。

それが私たちの固定観念となり、チャンスを見逃してしまったり、あるいはダメ不動産を掴んでし まったり、ということになります。

そこで、「今、ほんとうに家を買ってよいのか?」という主張について考察します。

「先行き不透明な時代だから、ローンを組んでまで買う必要はない、は本当なのか? 「先行きが読めないから賃貸にしよう 」という主張。そんな抽象的なイメージではなく、「では、先

が読める時代とは何か?」を考えてみると、どうでしょうか。

たとえば景気が回復して、収入も増えていくような時代のことでしょうか。 しかし、それはいつなのか?そもそもそういう時代は本当に来るのか? 仮にそうなったとして、先が読めるようになったとき、自分の年齢で住宅ローンは組めるのか? 金利はどうなっているのか?

もし自分の 年齢が 上っていれば、 ローンを組める期間が短くなり、毎月の返済金額が重くなり ます。

もし健康診断の結果が悪ければ、団体信用生命保険に加入で きず、住宅ローンは組めなくなり ます。

さらに、 景気が回復している ということは、 ローンの金利も高くなり、返済金額も高いことを意味し ます。

そうした状況になって自宅を購入することが、本当に今より有利で安全だといえるのでしょうか。 むしろ、ただ購入チャンスを逃していただけということにもなりかねません。

不動産価格は「まだ下がる」のだろうか? 不動産価格というのは、需要と供給で決まります。需要が あれば価格が上昇、あるいは維持され、需要が低い不動産は価格が下がります。
しかしそれは、場所に依存します。 日本全体の地価を平均すると、確かに不動産価格は下落の一途です。一方で、 人が集まる都
心部は、横ばいか、値段が上がっているところもあります。 極端な話、道路一本はさむだけで人通 りは変わり、人気も変わります。

つまり不動産価格を平均で語ることに、大して意味はないということです。

さらに、そこが自分と関係のない場所であれば、仮に下がったとしても、どうでもよいことです。

恵比寿に住みたいと思っているなら、 日本全体の地価動向はどうでもよく、恵比寿がどうなるか のほうが重要です。

あくまでも自分が買おうとしている「その場所」がどうなるか、というピンポイントで捉えなければ、 誤った判断をしてしまいかねません。