ビデオブロガーで稼ぐ
ノーリスクで稼げるチャンスがあるのが、インターネットを使ったビジネスです。
その中でも、たとえば You Tube に動画をアップし、閲覧回数が多く、動画閲覧時に表示される広告がクリックされると、アフィリエイト報酬が得られるという方法があります。
やり方は簡単で、You Tube でアカウントを開設し、ハンディビデオや携帯やスマホなどで動画を撮影し、それをアップするだけ。
ユーザーが得られる収入の額は、広告クリック数 ×広告単価によって決まり、入金にはGoogle AdSense(グーグル アドセンス)のアカウントを利用します。
ちょっと古いですが、 2010 年の You Tube を使った広告収入データでは、トップが年収2,700 万 円。22 歳のカナダに住む男性です。オーストラリア在住の女子大生は、年間 860 万円を稼いだそうです。
驚くべきは、アメリカに住む若干 16 才の若者が 1,250 万円稼いだことです。もちろん動画の広告 収入だけです。
では、どれほどおもしろい動画をアップしているのかというと、それが実は全然すごくないのです。 先ほどの 16 歳の若者は、自分のコントを動画で披露しているだけです。これで再生回数 5 億 8 千 万回。
オーストラリアの女子大生は、ジャーナリズムを専攻していることを活かし、健康やマナー、食べ物 など日常に役立つ情報を動画で伝えるというものです。これも特別なことを言っているわけではないですが、再生回数は 2 億 8 千万回。
これは、年齢や学歴に関係なく、誰にでもチャンスがあるということを意味します。もちろん、かかるコストはほぼゼロ。
このネット動画時代の新たな肩書きといえいるのが、「ビデオブロガー」です。一般的なブロガー はブログを使ってテキストによる情報発信ですが、ビデオブロガーはその名の通り、映像と音声で 発信します。
ビデオブロガーはどんどん増えていますが、それはソーシャルメディアとの親和性が高いからで す。
面白い動画があれば、すぐに「ツイート」「いいね!」「はてブ」ができます。文章よりも動画のほうが転送されやすく、拡散効果が高いのです。
さらに、日本語コンテンツは日本人にしか流通しにくいですが、動画は文字と違って国境の壁を越えやすく、瞬時に再生回数が跳ね上がるという特徴があります。 たとえばペット動画はテッパンカテゴリーのひとつですが、「カワイイ」というのは万国共通で、世界中のネット住民から「So cute!」などとコメントが書き込まれます。 ワンちゃんやネコちゃんの動画は、投稿主の国籍に関係なく、ものすごい閲覧回数になりやすいと言えます。
人間版の典型例が、イギリスのベッキー・クルーエルです。イギリスのマン島に住む彼女は、コス プレ姿で踊る自分のダンスを撮影し、動画をアップしていました。
その姿が「可愛いにもほどがある」と紹介され大ヒット。日本でデビューを果たし、本・DVD ・ CD ・ モデルなどで一世を風靡したのは有名な話です。
日本でも、おもしろい事例があります。ある家庭のご主人が、毎日子供の弁当を作っているので すが、彼は作る過程を毎日撮影し、アップしているのです。
当初は日記のつもりで撮影していたそうですが、動画版クックパッドのようなもので、毎日続けると ファンがついてきます。これで広告収入は月 30 万円ほどになり、彼はほどなく会社を辞めてビデオ ブロガーとして生計を立てるようになったとのこと。
普段の自分の行動がお金を生む、というこの事例は、ほかにも応用できそうですね。
今や、スマートフォンでもハイビジョン映像を録画できますから、高価な機材も不要。動画編集も フリーソフトが出回っていますし、You Tube でも簡易な加工ができる仕組みがありますから、自由自在。もちろん動画のアップロードも公開もタダ。
文字や音声を入れるなら、なるべく英語がよいでしょうが、重要なのはクオリティではなく、どれだけ「おもしろい」と思ってもらえる動画を撮れるかです。
いずれにせよ、こんな稼ぎ方ができるのも、インターネットのおかげです。そしてこれは、正社員か フリーターかは関係ありません。雇用形態こだわることなく、多様な生き方ができる時代になっているということです。
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